格差是正へ「新資本主義」=自民が衆院選公約案―一部に「高市色」も

政治・外交

自民党の衆院選公約案の全容が7日、判明した。岸田文雄首相が「新時代共創内閣」を掲げたことを踏まえ、「新しい時代を創る、国民とともに」をスローガンに明記。格差是正を重視する「新しい資本主義」や「デジタル田園都市国家構想」など首相が総裁選で訴えた政策を随所にちりばめたが、一部に「高市色」も見られた。8日の総務会での決定を目指す。

新型コロナウイルス対策では「楽観的過ぎた」との前政権への批判を踏まえ、「常に最悪を想定した危機管理」を提唱。「科学的知見に基づいた『納得感のある説明』に努める」とした。

希望者へのワクチン接種を11月の早い時期に完了させ、年内の経口治療薬普及を促すと説明。ワクチン接種証明や無料のPCR検査を活用し、経済活動再開を目指す方針を示した。

非正規労働者や女性、子育て世帯、学生を対象にした経済支援策も明記。人流抑制や医療提供体制のため、政府により強い権限を与える法改正も盛り込んだ。

経済政策では「新しい資本主義で分厚い中間層を再構築する」と首相肝煎りの主張を明記。労働分配率向上に積極的な企業への税制支援も挙げた。経済安全保障の基本方針を定めた「経済安全保障推進法(仮称)」の制定も記した。

環太平洋連携協定(TPP)に関しては「台湾の加盟申請を歓迎する」とした。中国・海警法に対応する海上保安庁の体制拡充と自衛隊との連携強化や、東京電力福島第1原発事故を受けた輸入制限の解除働き掛け強化なども盛った。

公約案には、大胆な危機管理投資や台湾のTPP加盟、核融合開発の推進など、公約取りまとめに当たった高市早苗政調会長が掲げる政策も目立った。憲法に関しては「時代の要請に応えられる憲法を制定する」としている。財政再建には触れていない。

岸田文雄首相=6日、首相官邸岸田文雄首相=6日、首相官邸

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