戦略物資の供給網を強化=半導体確保に支援措置―小林経済安保相インタビュー

政治・外交

小林鷹之経済安全保障担当相は14日、時事通信社などのインタビューに応じ、半導体、レアアース(希土類)などのサプライチェーン(供給網)強化について「重要な戦略物資で、同時並行で取り組む」と表明した。主なやりとりは次の通り。

―経済安保の課題は。

重要技術の保全・育成や供給網の強靱(きょうじん)化などだ。半導体、レアアースなど、どれも重要な戦略物資であり、優先順位を付けず、同時並行で取り組む。

コロナ禍では、国として民間の創薬を支える制度が足りなかった面がある。国内でワクチン、治療薬を開発する技術を磨き、非常時に日本が国際的に頼られるようになることは経済安保の観点でも重要だ。日本の(産業、政策の)弱みと強みを把握し、国家安全保障局(NSS)とも連携し、経済安保の在り方もしっかり検討を深める。

―台湾の半導体大手が日本に工場を新設する。

半導体は、デジタル社会の基盤になり、安定供給体制の構築が重要だ。政府は他国に匹敵する支援措置を講じる方針であり、経済産業省などと連携し、日本の半導体産業の再生に取り組みたい。

―日本の技術の海外流出も懸念されている。

研究の健全性、公正性の担保が大切だ。研究者が公的資金を申請した際、外国から同時に資金援助を受けていないか開示を促す仕組みを今年度末までに形にし、透明性向上を促したい。

―デジタル通貨など、金融面の取り組みは。

日本が国際ルール形成で主導的役割を果たすには、デジタル通貨を発行するかどうかは別にして、検討を加速する準備が必要だと思う。(基軸通貨のドルを持つ)米国や(域内各国が中央銀行を持つ)欧州と比べ、日本は意思決定をしやすく、技術もある。

―研究・開発促進に向けた10兆円規模の大学ファンドの在り方は。

参加大学が自ら大規模に運用できるまで政府資金を活用していくのは大切だ。(3000億円の運用益を目指す)目標を含め、政策としての合理性は十分にある。

インタビューに答える小林鷹之経済安全保障担当相=14日午後、東京都千代田区インタビューに答える小林鷹之経済安全保障担当相=14日午後、東京都千代田区

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