成長・分配へ来春ビジョン=中間層復活目指す―新しい資本主義会議が初会合

政治・外交

政府は26日、新しい資本主義実現会議(議長・岸田文雄首相)の初会合を開き、政権の看板政策「成長と分配の好循環」を通じた分厚い中間層の復活に向けた具体策の検討に着手した。衆院選で与党が勝利した場合、来年春までに新たな経済社会のビジョンをまとめる。分配強化には経済規模を拡大する必要があり、長年の課題となっている成長戦略の推進がカギとなる。

首相は会議で「最優先で取り組む課題について、11月上旬にも緊急提言を取りまとめてほしい」と指示した。緊急提言には、デジタル化や脱炭素のほか、サプライチェーン(供給網)の強靱(きょうじん)化を通じた経済安全保障の推進などを盛り込む。衆院選後に早期策定を目指す経済対策に反映させる。

政権が目指すのは、企業の競争力強化で生まれた利益が中間層の賃上げに回り、消費の活性化で次の成長につながるサイクルだ。首相は会議で、看護や介護、保育などの現場で働く人の賃上げに向けて「公的価格評価検討委員会」を設置する考えを改めて示した。地方活性化のための「デジタル田園都市国家構想実現会議」や、デジタル化と規制改革を一体で進める「デジタル臨時行政調査会」も創設すると表明した。

新しい資本主義実現会議で発言する岸田文雄首相(左端)。左から2人目は山際大志郎経済再生担当相=26日午前、首相官邸新しい資本主義実現会議で発言する岸田文雄首相(左端)。左から2人目は山際大志郎経済再生担当相=26日午前、首相官邸

新しい資本主義実現会議で発言する岸田文雄首相=26日午前、首相官邸新しい資本主義実現会議で発言する岸田文雄首相=26日午前、首相官邸

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