上野通明さん、チェロ部門で優勝=ジュネーブ国際音楽コンクール
Newsfrom Japan
社会 文化- English
- 日本語
- 简体字
- 繁體字
- Français
- Español
- العربية
- Русский
スイスのジュネーブで28日、若手音楽家の登竜門、ジュネーブ国際音楽コンクールのチェロ部門の決勝が行われ、ドイツ在住の上野通明さん(25)が優勝した。同コンクールの広報によると、チェロ部門の日本人優勝は初めて。
同コンクールは1939年に設立され、ピアノやバイオリン、打楽器、声楽などの各部門で若い才能を発掘している。今回、チェロ部門の決勝には3人が進出し、上野さんはオーケストラとの共演でルトスワフスキの「チェロ協奏曲」を弾いた。
上野さんは95年、パラグアイ生まれ。5歳の時からチェロを始め、2009年に韓国で開かれた「若い音楽家のためのチャイコフスキー国際音楽コンクール」で日本人として初優勝。10年にルーマニア国際音楽コンクールの弦楽器部門、14年にはブラームス国際コンクールのチェロ部門でそれぞれ1位に輝いた。
桐朋学園大の特待生として、チェロ奏者の毛利伯郎さんに師事し、15年からドイツのデュッセルドルフ音楽大に留学中。国内外のオーケストラと多数共演している。
ジュネーブ国際音楽コンクールのチェロ部門で優勝した上野通明さん(C)藤本史昭(トッパンホール提供)
ジュネーブ国際音楽コンクールのチェロ部門決勝で演奏する上野通明さん=28日、スイス・ジュネーブ(C)Anne―Laure Lechat
[Copyright The Jiji Press, Ltd.]