作家・小川洋子氏に紫綬=五輪・パラ金メダリスト77人も―秋の褒章

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政府は2日付で、2021年秋の褒章受章者808人(うち女性186人)と22団体を発表した。学術やスポーツ、芸術分野で優れた業績を挙げた人が対象の紫綬褒章は、小説家の小川洋子さん(59)や、競泳の大橋悠依選手(26)をはじめ東京五輪・パラリンピック金メダリスト77人ら計90人が選ばれた。栄典制度改革があった03年の秋の褒章以降最多。発令は3日。

小川さんは1990年に「妊娠カレンダー」で芥川賞を受賞。代表作に、記憶が80分しか持たない数学者と、家政婦の母子との交流を描いた「博士の愛した数式」や、記憶狩りが進む島を舞台とする「密(ひそ)やかな結晶」などがあり、喪失や欠落をテーマとした独自の世界観が評価された。

紫綬褒章には、ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞した「スパイの妻」などで知られる映画監督の黒沢清さん(66)、NHKの大河ドラマ「風林火山」で主演を務めるなど、長年俳優として活躍する内野聖陽さん(53)も選出された。

このほか、ソフトボールの上野由岐子選手(39)、柔道の大野将平選手(29)ら5人の金メダリストが2度目の受章となった。

主に農業や商業、工業に従事した人が対象の黄綬褒章は、40年以上にわたり、婦人・子ども服仕立て職として活躍し、厚生労働省により「現代の名工」に選ばれている佐賀県の金武節子さん(77)らが決まった。

受章者の内訳は、紫綬褒章が90人(うち女性35人)、黄綬褒章が244人(同19人)、産業振興や社会福祉の増進などに貢献した人が対象の藍綬褒章は462人(同125人)、人命救助に尽力した人が対象の紅綬褒章は3人、社会奉仕活動で実績を挙げた人をたたえる緑綬褒章は9人(同7人)と22団体だった。

小川洋子さん=2019年7月、東京都中央区築地の新喜楽小川洋子さん=2019年7月、東京都中央区築地の新喜楽

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