伊方原発、運転差し止め却下=運転停止中の3号機―広島地裁

社会

四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の安全性に問題があるとして、広島県と愛媛県の住民7人が運転差し止めを求めた仮処分申請について、広島地裁(吉岡茂之裁判長)は4日、却下する決定をした。住民側は広島高裁に即時抗告する方針。

住民7人が昨年3月に申し立てていた。主な争点は、四国電が策定した耐震設計の目安となる地震の揺れ「基準地震動」の合理性などだった。

吉岡裁判長は決定で「運転差し止めを命じるためには、基準地震動を上回る規模の地震が発生する具体的な危険性を住民が疎明することが必要」と指摘。「伊方原発の地盤構造などに合わせた補正などをしないままに、全国各地で実際に観測された地震動の値を引用し、伊方原発3号機の基準地震動と比較するだけでは、具体的な危険性があるとは言えない」と結論付けた。

住民側は「過去の地震観測記録に照らすと、伊方原発3号機の基準地震動(650ガル、ガルは加速度の単位)は過小評価」と主張。一方、四国電は「基準地震動が適切に策定されていることは原子力規制委員会の審査で確認されている」と反論していた。

伊方原発3号機の運転差し止め却下の決定を受け、取材に応じる申立人ら=4日午後、広島市中区伊方原発3号機の運転差し止め却下の決定を受け、取材に応じる申立人ら=4日午後、広島市中区

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