子の神経性やせ症、高止まり=摂食障害、コロナ前の1.6倍―21年度調査・成育医療研

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新型コロナウイルス流行に伴い、摂食障害の一種「神経性やせ症」と診断される20歳未満の患者数が高止まりしていることが18日、国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)の調査で分かった。流行が本格化した2020年度は前年度比約1.6倍に急増したが、21年度も同水準だった。同センターは「環境の変化や学校行事の中止などが複合的に影響したのでは」と分析している。

神経性やせ症は極端な食事制限のほか、過食後に吐き出したり、過剰な運動を行ったりして体重が正常より明らかに少ない状態になる疾患。進行すると日常生活に支障を来す恐れもある。

同センターは今年4~5月、全国の30医療機関にアンケート調査を実施。初めての外来診療で同症と診断された人数について、24機関から有効回答を得た。

その結果、21年度に神経性やせ症と診断されたのは男児37人、女児286人で計323人となった。19年度は203人(男児18人、女児185人)、20年度は318人(同27人、同291人)となっており、21年度は20年度と同水準の多さだった。有効回答数は異なるが、同症で新たに入院した患者数も同様の傾向が見られた。

調査責任者の小枝達也副院長は「生活環境の変化によるストレスや新型コロナへの不安のほか、コロナ太り対策のダイエットに関する報道などから影響を受けた可能性があり、原因は複合的だ」と指摘。「子どもの食べる量が減ったことに気付いたら、保護者らがかかりつけ医らに相談してほしい」と訴えている。

国立成育医療研究センター=東京都世田谷区国立成育医療研究センター=東京都世田谷区

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