ロシアを多くの国が非難=宣言採択へ調整―APEC首脳会議

経済・ビジネス

【バンコク時事】日米中ロなど21カ国・地域が参加するアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が18日、タイの首都バンコクで開幕した。初日は食料不安やエネルギー価格高騰などを協議。ウクライナ侵攻を続けるロシアが食料・エネルギー安全保障を揺るがしているとして、多くの参加国がロシアを非難した。西側諸国とロシアの溝は深いが、議長国タイは19日の首脳宣言採択を目指している。

APECは18日、首脳会議に先立って17日に開いた閣僚会議の共同声明を発表し、首脳宣言の採択に向けて調整を続けた。閣僚共同声明は、焦点となっていたロシアのウクライナ侵攻について「ほとんどのメンバーがウクライナにおける戦争を強く非難した」と指摘。ロシアに配慮し「状況と制裁について他の見解や異なる評価があった」と併記した。いずれも16日の20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が採択した首脳宣言の表現を踏襲した。

18日のAPEC首脳会議で岸田文雄首相は「核の威嚇と使用について、日本の立場は繰り返し述べてきた通り考えは変わらない」と強調。その上で「コロナ危機からの回復を試みる世界とアジア太平洋地域の経済の取り組みの足かせとなっている」と述べ、ロシアに対し直ちに侵攻を停止するよう求めた。

首脳会議には米国のハリス副大統領や中国の習近平国家主席らに加え、招待国としてフランスのマクロン大統領やサウジアラビアのムハンマド皇太子も出席した。ロシアのプーチン大統領は欠席した。

バンコクで開幕したAPEC首脳会議=18日(代表撮影・時事)バンコクで開幕したAPEC首脳会議=18日(代表撮影・時事)

APEC首脳会議に出席した岸田文雄首相(手前右)と中国の習近平国家主席(奥左)=18日、バンコク(代表撮影・時事)APEC首脳会議に出席した岸田文雄首相(手前右)と中国の習近平国家主席(奥左)=18日、バンコク(代表撮影・時事)

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

時事通信ニュース 経済国際会議 日本 ロシア タイ