第8波、オミクロン新系統警戒=XBB、BQ.1増加か―免疫すり抜けの恐れ・新型コロナ

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新型コロナウイルスの感染「第8波」入りが指摘される中、オミクロン株の新系統「XBB」と「BQ.1」への警戒が強まっている。免疫をすり抜ける性質が強い恐れがあり、海外で拡大が続く。ただ、重症化リスクが上昇したかは不明で、専門家は「現時点では過度に恐れる必要はない。ワクチン接種をしっかり進めてほしい」と話す。

国立感染症研究所によると、XBBとBQ.1は9月に初めて海外で報告された。XBBは日本で今年前半に流行したBA.2系統の変異株2種の遺伝子が混ざったもので、シンガポールなどで増えている。BQ.1は現在主流のBA.5系統から派生し、欧米で増加中だ。

感染研の分析では、10月第3週(17~23日)時点では、XBBとBQ.1が占める割合はいずれも数%だった。不確実性が高いものの、11月14~20日にはそれぞれ30%、16%と推定されるという。

両者ともワクチン接種などでできる中和抗体から逃れやすい「免疫逃避」の性質が強まった恐れがある。一方、感染力や重症化リスクがBA.5より高いかは不明だ。

厚生労働省専門家組織で座長を務める脇田隆字・感染研所長は17日の記者会見で、オミクロン株の複数系統が併存しながら広まる恐れがあると指摘。「BA.5による流行は年内にもピークが到来し、その後はXBBやBQ.1に置き換わる可能性がある」と述べた。

東京医科大の浜田篤郎特任教授(渡航医学)は「冬は呼吸器感染症が広がりやすい上、水際対策緩和でXBBなども流入しやすくなり、コロナ流行の環境は整った」と分析。「ただ、XBBやBQ.1が免疫をすり抜けやすいとしても、両方ともオミクロン株の一系統だ。同株対応ワクチンによる重症化予防効果などは期待できるので、早期に接種を受けることが重要だ」と話している。

国立感染症研究所の脇田隆字所長=10月国立感染症研究所の脇田隆字所長=10月

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