途上国支援へ基金創設=温暖化「損失と被害」で合意―成果文書採択し閉幕・COP27

政治・外交

【シャルムエルシェイク時事】エジプトのシャルムエルシェイクで開かれていた国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)は20日、地球温暖化で引き起こされる「損失と被害」に対応するため、途上国支援の基金を創設することで合意し、閉幕した。採択した成果文書「シャルムエルシェイク実施計画」では、ウクライナ情勢や新型コロナウイルスを念頭に、「地政学的状況などを理由に気候変動対策を後退させてはいけない」との決意を強調した。

議長はエジプトのシュクリ外相が務めた。会議は18日に閉幕する予定だったが、今回初めて議題となった「損失と被害」への対応を巡り交渉が難航し、会期を延長。先進国側は当初、途上国側が求める基金の創設に難色を示していたが、交渉を前進させるため歩み寄った。

新たな基金は、気候変動による豪雨や干ばつなどの被害を特に受けやすい途上国を主な対象とすることを想定。基金の資金をどう確保するかなど、詳細な制度設計は来年のCOP28に先送りした。

国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)の全体会合。中央はシュクリ議長=20日、エジプト・シャルムエルシェイク(AFP時事)国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)の全体会合。中央はシュクリ議長=20日、エジプト・シャルムエルシェイク(AFP時事)

国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)の会場に設置されたデジタルサイネージ=12日、エジプトのシャルムエルシェイク国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)の会場に設置されたデジタルサイネージ=12日、エジプトのシャルムエルシェイク

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