「防災の知恵」つぶやき10年=ツイッター、人気アカウントに―警視庁

社会

身近な災害対策などをつぶやく警視庁災害対策課のツイッターが、11日で運用開始から10年を迎える。日常生活でも使える「防災の知恵」はたびたび話題となり、いまや約90万人のフォロワーを持つ人気アカウントだ。「災害は抑えられないが被害は減らせる」。9月には関東大震災から100年となることもあり、担当者は情報発信を通じた一層の防災意識向上に意気込んでいる。

2013年の運用開始以来、3000件超のツイートの中で最も反響があったのは17年10月の投稿。「避難所でハサミが無い時などは便利」とのコメントとともに、10円玉2枚をこすり合わせて菓子などの袋を開ける方法を写真付きで紹介すると、15万件以上の「いいね」が付き、9万8000件を超すリツイート(再投稿)があった。

アカウント開設は、窃盗団やレイプ被害に関するデマ情報が広まった東日本大震災の経験から、正確な情報発信の必要性を痛感したことがきっかけだった。当初は不定期の投稿だったが、17年に課員30~40人の輪番制にし、更新頻度を平日毎日に増やしてからフォロワーが急増した。

「わが家では月に1回非常食の日があります」「緊急時の連絡先を一覧にしたものを携帯しています」。アルミホイルを使った足先の温め方や、ペットボトルの便利な利用法といった災害対策のアイデアだけでなく、課員の実体験を踏まえた投稿が目立つ。

「災害に関すること」を唯一のルールに、同課の端末からツイートする投稿者の年齢は20代から60歳までと幅広い。子育てや親の介護をしていたり、ペットの世話が欠かせなかったりするなど生活環境もさまざま。アカウントを管理する村田尚徳警部は「防災対策は境遇によって異なる。老若男女の視点を取り入れている」と語る。

19年に千葉県で大規模な停電や断水被害をもたらした台風の際は、ペットボトルを使った節水方法を紹介したツイートに「今やっています」と書き込みがあり、手応えを感じたという。村田警部は「今年はフォロワー100万人を目指したい」と話している。

警視庁災害対策課のツイッターで最も反響があった投稿(同課公式ツイッターより)警視庁災害対策課のツイッターで最も反響があった投稿(同課公式ツイッターより)

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