「北朝鮮人道支援、反対せず」=親存命中の被害者帰国で―拉致家族会

社会

北朝鮮による拉致被害者家族会と支援団体は26日、東京都内で会議を開き、「親世代の家族が存命のうちに全拉致被害者の一括帰国が実現するなら、日本が北朝鮮へ人道支援を行うことに反対しない」と初めて明記した運動方針を決定した。

会議には、拉致被害者の横田めぐみさん=拉致当時(13)=の母親早紀江さん(87)らが参加。早期の日朝首脳会談の実現などを改めて日本政府に求めた。

めぐみさんの弟で家族会代表の拓也さん(54)は会議終了後に記者会見し、「残された時間がないと肌で感じている。日本政府は日朝首脳会談を実現し速やかに拉致問題を解決してほしい」と訴えた。早紀江さんも「(めぐみさんが)生きていると信じている。日朝会談が早く開催され、岸田総理の力強い思いを伝えてほしい」と話した。

会議後に記者会見に臨む横田早紀江さん(左)ら=26日午後、東京都港区会議後に記者会見に臨む横田早紀江さん(左)ら=26日午後、東京都港区

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