ラピダス工場、北海道・千歳に=次世代半導体の量産へ5兆円

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次世代半導体の量産を目指す新会社ラピダス(東京)の小池淳義社長は28日、北海道千歳市に工場を建設すると表明した。同日、北海道の鈴木直道知事、千歳市の山口幸太郎市長にそれぞれ面会して伝えた。小池氏は取材に対し、新工場の建設予定地は新千歳空港に隣接する工業団地「千歳美々ワールド」で、投資額は5兆円程度だと明らかにした。

選定理由については、半導体製造に欠かせない水のほか、再生可能エネルギーが豊富なことなどを挙げた。小池氏は「世界最高水準の工場を造る」と意気込みを語り、量産段階でエンジニアと呼ばれる技術者を500~600人雇用する考えを示した。

新工場の敷地面積は最終的に100ヘクタール規模を想定。着工は4月以降で、2025年に試作ライン、20年代後半に量産ラインの稼働を目指す。製造工程の中心となる「前工程」と、製品を組み立てる「後工程」を一貫して行う。

握手するラピダスの小池淳義社長(左)と山口幸太郎千歳市長=28日午後、北海道千歳市握手するラピダスの小池淳義社長(左)と山口幸太郎千歳市長=28日午後、北海道千歳市

握手する半導体の新会社ラピダスの小池淳義社長(右)と鈴木直道北海道知事=28日午前、札幌市握手する半導体の新会社ラピダスの小池淳義社長(右)と鈴木直道北海道知事=28日午前、札幌市

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