31日に避難指示解除=浪江町の復興拠点―3地区661ヘクタール・福島

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福島県浪江町や政府などは1日、東京電力福島第1原発事故による帰還困難区域のうち、町内の「特定復興再生拠点区域」(復興拠点)の避難指示を31日午前10時に解除することで合意した。町と政府の原子力災害現地対策本部、県が合同で記者会見し、明らかにした。

吉田栄光町長は会見で「今後も除染や生活環境の回復に国や県と連携して取り組む」と述べた。

同町の復興拠点は、西部の津島、中央部の室原、末森の3地区に分かれており、広さは町全体の約3%に当たる計約661ヘクタール。

原発事故で同町は全域に避難指示が出され、町民約2万2000人が避難した。2017年3月、町役場やJR常磐線浪江駅を含む一部地域で避難指示が解除され、23年1月末時点で町の居住人口は約2000人。町面積の約8割は帰還困難区域となっており、町民の多くは戻っていない。

福島県浪江町の復興拠点の避難指示解除について記者会見する吉田栄光町長(中央)ら=1日午後、浪江町役場福島県浪江町の復興拠点の避難指示解除について記者会見する吉田栄光町長(中央)ら=1日午後、浪江町役場

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