日米共同の離島奪還訓練実施=実戦想定し、初めて国内開催―陸自

社会

陸上自衛隊は3日、離島の防衛や奪還を想定した米海兵隊との共同訓練「アイアン・フィスト」で、鹿児島県の徳之島で行った着上陸訓練の様子を公開した。同訓練はこれまで米国内で行っており、国内実施は初めて。南西諸島防衛を想定した実際に近い地形で日米の連携を確認し、海洋進出を強める中国をけん制する狙いとみられる。

公開したのは占拠された離島の奪還訓練。偵察部隊の情報を基に、日米部隊が協力して部隊を上陸させるという想定で、陸自の「水陸機動団」や沖縄に駐留する海兵隊第31海兵機動展開隊などが参加。関連してパラシュート降下で奪還部隊が進入する訓練も同県喜界島で行われた。

訓練では、相互運用性を高めるため日米のホーバークラフト揚陸艇が相手の艦艇から出撃。隊員は数十隻のゴムボートなどに分かれて砂浜に上がると、小銃を構えて展開し、拠点を確保した。

共同訓練後の会見で握手する米海兵隊のフレデリクソン准将(右)と、陸自水陸機動団の梨木信吾団長(左)=3日午後、鹿児島県徳之島町共同訓練後の会見で握手する米海兵隊のフレデリクソン准将(右)と、陸自水陸機動団の梨木信吾団長(左)=3日午後、鹿児島県徳之島町

上陸訓練を行う陸上自衛隊員と米海兵隊員=3日午後、鹿児島県徳之島町上陸訓練を行う陸上自衛隊員と米海兵隊員=3日午後、鹿児島県徳之島町

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