放送法文書、岸田首相「精査が必要」=野党は元補佐官の喚問要求

政治・外交

参院予算委員会は6日午前、岸田文雄首相と関係閣僚が出席して集中審議を行った。放送法が定めた番組の政治的公平性の解釈を巡る総務省の内部文書とされる資料について、首相は「総務省で精査することが必要だ」と述べ、引き続き内容を確認する考えを示した。

これに対し、立憲民主党の石橋通宏氏は、政治的公平性の解釈について、安倍政権下で総務省に働き掛けを行った礒崎陽輔元首相補佐官の証人喚問を要求した。

礒崎氏の関与について、総務省の今川拓郎官房長は、「2015年ごろに当時の礒崎補佐官に放送法の解釈の問い合わせを受け、これを契機として、解釈の補充的説明が示されたことは確認されている」と述べた。

首相は当時の首相官邸と総務省とのやりとりに関し、「報道の自由への介入などの指摘は当たらない」との認識を示した。社民党の福島瑞穂党首への答弁。

参院予算委員会で答弁する岸田文雄首相=6日午前、国会内参院予算委員会で答弁する岸田文雄首相=6日午前、国会内

参院予算委員会で答弁する高市早苗経済安全保障担当相=6日午前、国会内参院予算委員会で答弁する高市早苗経済安全保障担当相=6日午前、国会内

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