ガザでたこ揚げ、震災犠牲者に思い=子供たち、日本の支援にも感謝―東日本大震災12年
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【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザ南部のハンユニスで7日、地元の子供たち約500人が、東日本大震災の犠牲者追悼と復興への思いを込めてたこ揚げを行った。日本の70年にわたるパレスチナ難民支援に感謝も語った。参加者は、青い空に浮かぶたこを見上げ、日本へ思いをはせていた。
たこ揚げは、日本からの資金で建てられた学校や保健所、住宅が並ぶ「日本地区」で行われた。日本は国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)を通じ、支援を続けてきた。
東日本大震災を受け、被災者への連帯を示すため、UNRWAの主催で2012年からたこ揚げが始まった。今回は岩手県釜石市の子供たちからアイデアを得て、竹の植栽も行われた。
参加したトリン・アルタイビさん(14)は、電話取材に「(たこを揚げながら)被災者のことを考えていた。日本の支援に感謝する」と語った。UNRWAのガザ地区最高責任者トーマス・ホワイト氏は、オンライン取材に、イスラエルによるガザ地区の経済封鎖下で「子供たちにとって別の文化に触れる貴重な機会になった」と語った。
7日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで、たこを揚げる子供(国連パレスチナ難民救済事業機関提供)
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