遺伝子組み換えメダカ飼育容疑=全国初、5人逮捕―東工大から持ち出し・警視庁
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遺伝子を組み換えた「光るメダカ」を国の承認を受けずに飼育したなどとして、警視庁生活環境課は8日までに、遺伝子組み換え生物規制法(カルタヘナ法)違反容疑で、メダカ販売店経営増田富男容疑者(67)=埼玉県春日部市倉常=ら5人を逮捕し、4人を書類送検した。同法違反容疑での逮捕は全国初。いずれも容疑を認めているという。
増田容疑者の逮捕容疑は昨年7月1日、環境相の承認を受けずに、遺伝子組み換えメダカを自身が経営する販売店で飼育した疑い。
同課や文部科学省によると、「光るメダカ」は研究目的で、国内に生息するミナミメダカの遺伝子を組み換えて開発され、紫外線を当てると赤く光る。東京工業大で飼育管理していたが、2009~10年ごろ、大学院生だった男性(35)=時効成立、書類送検=が研究室から卵を持ち出し、市場に流通した。
1匹150~5万円で販売されており、メダカを用水路に逃がした飼育者もいるという。これまでに約50人の手に渡ったとみられ、同課は増田容疑者の店舗などから約1400匹を押収した。
ブラックライトで光る遺伝子組み換えメダカ=8日午前、東京都千代田区
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