死亡の男を書類送検=殺人未遂容疑、動機不明のまま―宮台さん襲撃・警視庁

社会

東京都立大(東京都八王子市)の教授で社会学者の宮台真司さん(64)が襲撃され重傷を負った事件で、警視庁捜査1課は9日、殺人未遂容疑で、昨年12月に死亡した無職の倉光実容疑者=当時(41)、相模原市南区=を容疑者死亡のまま書類送検した。

倉光容疑者と宮台さんの直接的な接点は確認されておらず、同課は動機特定に至らないまま捜査を終結した。

送検容疑は昨年11月29日午後4時17分ごろ、都立大の構内で宮台さんを背後から刃物で切り付けるなどし、殺害しようとした疑い。

同課によると、倉光容疑者の自宅からは約15年前に書かれたとみられるA6サイズのメモ帳3冊が見つかった。「大学教師なら人に偉そうに説教することを目的にしたらいけない」などと学者や知識人を批判する内容の記載があった。

母親が自宅のゴミ箱に捨てられていたものを発見し、保管していたという。

宮台さん襲撃事件で、警視庁が公開した現場から逃走した男の事件前の姿(同庁提供)宮台さん襲撃事件で、警視庁が公開した現場から逃走した男の事件前の姿(同庁提供)

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