グローバルサウス支援を強化=22年版開発協力白書

政治・外交

林芳正外相は14日の閣議に、2022年版の開発協力白書を報告した。昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻以降、同年中に日本が決めた関連支援(総額約16億ドル)を紹介。エネルギーや食料の不足に直面するグローバルサウス(南半球を中心とした新興・途上国)に初めて言及し、アジア、中東、アフリカなどへの支援強化を打ち出した。

開発金融の在り方を巡り、途上国に多額の借金を負わせて支配を強める「債務のわな」などの現状に触れ、「中国などの新興ドナーの支援が透明性を持って行われるよう働き掛けていく」方針も明記した。

閣議に臨む岸田文雄首相(中央)、林芳正外相(左)ら=14日午前、首相官邸閣議に臨む岸田文雄首相(中央)、林芳正外相(左)ら=14日午前、首相官邸

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

時事通信ニュース