女性活躍、育児で進まず8割=職場は「男性優遇」64%―内閣府調査

政治・外交

内閣府は14日、「男女共同参画社会に関する世論調査」の結果を公表した。「育児や家事などに女性がより多くの時間を費やしていることが、女性の活躍が進まない要因だ」とする意見への賛否を聞いたところ、「そう思う」が84.0%で、「そうは思わない」14.6%を大きく上回った。

家庭内の役割分担に関しては、外部サービスの利用を含め自分と配偶者で「半分ずつ分担」との回答が、育児で57.6%、介護で73.8%、それ以外の家事で39.1%と、いずれの分野でも最多だった。訪問介護など外部サービスを使った上で、平等に分担を求める意識が高いことがうかがえる。

一方、職場での男女の地位について「男性が優遇されている」と答えたのは64.1%で、2019年の前回調査から10.6ポイント増えた。「平等」は同4.3ポイント減の26.4%、「女性が優遇」は同2.7ポイント増の7.7%だった。

性別で比べると、「男性優遇」と回答した割合は男性が57.7%、女性が69.5%。担当者は「女性の社会進出が進む中、男女間の平等について問題意識を持つ人が増えたのではないか」と分析している。

調査は昨年11月24日~今年1月1日まで郵送方式で行った。18歳以上の日本人5000人が対象で有効回収率は56.9%。前回までは個別面接方式で行った。

銀座を歩く親子連れ=東京都中央区銀座を歩く親子連れ=東京都中央区

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