北朝鮮人権問題を協議=中国、会合中継に反対―国連安保理

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【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は17日、北朝鮮の人権状況を協議する非公式の公開会合を開いた。参加国から日本人拉致問題を含む北朝鮮による人権侵害に懸念の声が相次いだが、中国とロシアは「安保理で人権問題を扱うべきでない」などと反発。従来通り北朝鮮を擁護する姿勢を見せた。

会合は米国とアルバニアが主催し、日韓が共催した。ただ、全15理事国の同意が必要な国連ウェブサイトでの中継は、中国が反対して実現せず、アルバニア代表部がフェイスブックを通じて動画を公開する事態となった。

トーマスグリーンフィールド米国連大使は「(北朝鮮の)金正恩(総書記)は食料の代わりに弾薬を、人間よりもミサイルを選んだ」と糾弾。中継を阻止した中国に対して「北朝鮮の残虐行為を世界(の目)から隠そうとする試みだ」と非難した。

17日、ニューヨークの国連本部で開かれた北朝鮮の人権状況を協議する安保理非公式会合17日、ニューヨークの国連本部で開かれた北朝鮮の人権状況を協議する安保理非公式会合

17日、ニューヨークの国連本部で開かれた北朝鮮の人権状況を協議する安保理非公式会合で発言するトーマスグリーンフィールド米国連大使(前列左)と石兼公博国連大使(同右)17日、ニューヨークの国連本部で開かれた北朝鮮の人権状況を協議する安保理非公式会合で発言するトーマスグリーンフィールド米国連大使(前列左)と石兼公博国連大使(同右)

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