日中防衛相、ホットライン初運用=信頼醸成、衝突回避を確認

政治・外交

浜田靖一防衛相は16日、中国の李尚福・国務委員兼国防相と日中防衛当局間のホットライン(専用回線)を用いて会談した。海上などでの不測の事態を避けるために両政府が3月末に設置したもので、実際に運用するのは初めて。防衛省が発表した。

浜田氏と李氏の協議も初めて。ホットラインの開通を確認するのが目的で、午後4時30分から約20分間行われた。両氏は平素から当局間で信頼醸成を図るとともに、自衛隊と中国軍による偶発的衝突が起きないよう確実に運用することを申し合わせた。

浜田氏は、沖縄県・尖閣諸島を含む東シナ海での中国軍の動向が日本の安全保障上の懸念になっていると伝達。日中間で話し合いを続けることで李氏と一致した。

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