インド太平洋「威圧ない地域追求」=対中念頭、日米豪印が首脳会議―広島サミット
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日本、米国、オーストラリア、インド4カ国の連携枠組み「クアッド」の首脳会議が20日夜、広島市内で開かれ、中国の覇権主義的な動きを念頭に、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた結束を確認した。共同声明を公表し、「全ての国が威圧されることなく、主体性を発揮できる地域を追求する」と明記した。
クアッド首脳の対面協議は3回目。冒頭、岸田文雄首相は「(インド太平洋の)地域諸国と共に歩むことなしに、構想は達成し得ない。実践的協力を展開していく」と強調した。
中国が進出を図る東南アジアや太平洋島しょ国との結び付きを深めるため、域内協力の在り方を議論。声明では、質の高い海底ケーブルネットワークなどのインフラ整備や、クリーンエネルギー推進、半導体供給に関する民間投資の促進などに取り組む方針を掲げた。
日本政府の発表によると、会議ではウクライナ情勢を巡り、首相が「ロシアによる核の威嚇は受け入れられない」と指摘。ロシアと伝統的に関係が深いインドも含め各国の賛同を得た。
日米豪印首脳会議に臨む(左から)バイデン米大統領、アルバニージー豪首相、岸田文雄首相、モディ印首相=20日午後、広島市南区(代表撮影)
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