エムスリー子会社に立ち入り=介護ソフト、取引先に協力強制か―公取委
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東証プライム上場「エムスリー」の子会社で、介護関連事業を手掛ける「ロジック」(金沢市)が、取引相手に自社ソフトの販売協力を事実上強制したとして、公正取引委員会は23日、独禁法違反(取引拒絶、拘束条件付き取引など)の疑いで同社など10カ所以上を立ち入り検査した。関係者への取材で分かった。
ロジックは介護記録ソフトを販売しており、同社ホームページによると、2400の介護事業所で導入実績を持つ。
関係者によると、ロジックは、取引先のソフト製造・販売業者から介護保険請求ソフトの機能拡張のため、自社の介護記録ソフトとの連携を提案された際、自社ソフトの販売協力に応じなければ連携を拒否する意向を示した疑いが持たれている。
こうした違反行為は、遅くとも2020年からあったとみられるという。
独禁法では、不当に取引を拒絶したり制限したりする行為を「不公正な取引方法」として禁じているほか、取引相手の事業活動を不当に拘束することも同様に認めていない。
ロジックは1995年設立。22年にエムスリーの子会社になった。立ち入り検査を受け、「真摯(しんし)に受け止め、調査に全面的に協力する」などとコメントした。
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