「H3」2号機、衛星搭載せず=リスク回避、早期打ち上げ目指す―文科省
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文部科学省と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は24日、1号機の打ち上げに失敗した新型ロケット「H3」の2号機について、予定していた衛星「だいち4号」の搭載を見送る方針を固めた。2号機は固体燃料補助ロケット(SRB)を使わない予定だったが、1号機と同じSRB付きとし、早期の打ち上げを目指すとした。同日開かれた文科省の専門家部会に報告した。
H3は、現行のH2Aロケットの後継となる2段式液体燃料ロケット。1号機は3月に鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられたが、第2段エンジンの制御機器が過大な電流を検知して電源を遮断。エンジンは着火されず、打ち上げに失敗した。その後の調査で、第2段エンジンの機器や配線でショートか漏電が起きた可能性が高いことが分かった。
文科省とJAXAは、原因究明を進める一方、早期の2号機打ち上げが必要と判断。1号機に続いて搭載衛星を失うリスクを避けるため、ロケットの飛行データなどを取得する装置を代わりに載せる方針を固めた。
文部科学省の看板(写真左)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)のロゴマーク
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