「常陽」の審査書案了承=24年度末再稼働目指す―高速実験炉・規制委
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原子力規制委員会は24日、日本原子力研究開発機構の高速実験炉「常陽」(茨城県大洗町)について、再稼働の前提となる新規制基準に「適合している」とした審査書案を了承した。一般からの意見公募などを経て正式決定する。同機構は2024年度末の再稼働を目指す。高速炉は次世代革新炉の一つと位置付けられ、常陽は国内唯一の施設。
常陽は、高速の中性子を使って核分裂を行う高速炉の実験炉として1977年に運転を開始。発電機能はない。2007年に実験装置のトラブルがあり、運転を停止していた。
常陽は炉心冷却に液体金属であるナトリウムを使うが、空気中では化学反応が起きやすく、火災の恐れがある。規制委は、ナトリウム漏えいの検知装置や漏れた場合に備えた窒素ガス設備などの設置を確認。火災防護の基準を満たしていると判断した。
高速実験炉「常陽」の格納容器内部=2016年12月、茨城県大洗町
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