ジブリ作品、ロシアから消える=惜しむ配信サイトは2円セール

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ロシアの動画配信サービスから6月1日、宮崎駿監督のアニメ映画「千と千尋の神隠し」や「となりのトトロ」などスタジオジブリの作品が消えることになった。国営タス通信が25日伝えた。ロシア側が配信権を延長できなかったためという。ウクライナ侵攻の影響とみられる。

視聴できなくなることを惜しみ、動画配信大手「キノポイスク」は最終日の31日までの期間限定で、ジブリ作品を1本1ルーブル(約2円)に値下げした。サイト上で「(映画は消えても)あなたの心の中に永遠に残る」と視聴を促している。

侵攻開始後、米娯楽大手ウォルト・ディズニーなど米映画業界は、ロシアでの劇場公開を一斉に停止した。ただ、第三国経由でデータがもたらされ、昨冬には米映画「アバター」続編の海賊版が堂々と劇場公開された。インターネットでも、アニメを含めて海賊版が横行している。

「ジブリパーク」でロボット兵の写真を撮る来園者=2022年11月、愛知県長久手市「ジブリパーク」でロボット兵の写真を撮る来園者=2022年11月、愛知県長久手市

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