北極圏LNGが米制裁対象に=JOGMECや三井物産が参画
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米国務省が先に発表したロシア向けの追加経済制裁で、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と三井物産が権益を持つ北極圏のロシア液化天然ガス(LNG)プロジェクト「アークティックLNG2」が対象となったことが16日、分かった。
日本政府は、ウクライナ侵攻を続けるロシアへの制裁で国際社会と共同歩調を取る中でも、アークティック2はエネルギー安全保障を確保する上で重要として、権益を維持する方針を示してきた経緯があり、難しい対応を迫られる。
制裁対象への追加で、アークティック2が目指してきた2023年末のLNG生産開始はずれ込む見通しだ。
アークティック2は、北極圏にあるロシア北部のガス田を開発するプロジェクトで、23年から3段階でLNG生産を開始し、26年に年間生産能力を1980万トン体制とする計画だった。プロジェクトにはロシア天然ガス大手ノバテクが過半を出資。JOGMECと三井物産は共同出資会社を通じて10%出資する。
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