光るカタツムリ80年ぶり発見=世界2例目、タイで5種―中部大など

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中部大(愛知県春日井市)とタイ・チュラロンコン大の研究チームはこのほど、発光するカタツムリを新たに5種、タイで発見した。カタツムリは世界に約3万種いるが、光る種の発見は1943年にシンガポールで見つかった「ヒカリマイマイ」以来80年ぶりで、2例目。論文は英科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版に掲載された。

5種のうち1種は、ヒカリマイマイと同じ「ヒカリマイマイ属」で、口付近が緑色に点滅する。他4種はそれと異なる「プファニア属」で、足に当たる部分などが連続して緑色に光るほか、休眠中の個体や卵も光る。

研究チームの大場裕一・中部大教授(発光生物学)らは2000年から、タイ各地の森などで本格的に調査していた。新たに発見された5種は以前から存在が確認されていたが、発光することは知られていなかった。東南アジア全域に分布している可能性があるという。

タイで発見された緑色に光る「プファニア属」のカタツムリ(明るさの異なる環境で撮影した写真を合成、中部大の大場裕一教授提供)タイで発見された緑色に光る「プファニア属」のカタツムリ(明るさの異なる環境で撮影した写真を合成、中部大の大場裕一教授提供)

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