岸田首相、日本投資呼び掛け=「運用立国」へ改革継続―NY
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【ニューヨーク時事】岸田文雄首相は23日午前(日本時間同日夜)、米ニューヨークのブルームバーグ通信本社で開かれたイベントで講演し、日本への投資を呼び掛けた。現地の資産運用会社などに日本での事業拡大を要請。人気SFシリーズ「スタートレック」の名せりふをもじり、「誰もやったことがないくらい果敢に日本に投資しよう!」とアピールした。
首相は、少額投資非課税制度(NISA)の拡充や企業統治改革の推進などを通じ「株価は34年ぶりに最高値を更新し、東証の時価総額も3月には初めて1000兆円を超えた」と成果を強調。自身の退任後も「資産運用立国」の実現に向けた改革が続くことに強い自信を示した。
イベントでは、米資産運用大手ブラックロックや野村アセットマネジメントといった国内外の運用会社が意見交換する場として「資産運用フォーラム」を創設するため、関係者の署名も行った。フォーラムは10月3日に設立される。
出席した米独立系運用会社ファースト・イーグル・インベストメンツのメディー・マハムード社長兼最高経営責任者(CEO)は、岸田氏が「資産運用立国」政策の継続を約束したことに関し「安心でき、励みになる」と評価。その上で、岸田氏の取り組みついて「日本の首相として久しぶりに具体的な(投資環境の)構造的変化にコミットした。こうした変化は、今後数十年にわたり日本にとって前向きなものになるだろう」と述べた。(了)
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