日鉄、韓国ポスコの全株式売却=資本効率向上へ、提携は継続
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日本製鉄は24日、保有する韓国ポスコホールディングスの全株式を売却すると発表した。これまで進めてきた政策保有株売却の一環で、資本効率を向上させるのが狙い。売却時期は市場動向などを見極めた上で判断する。売却額は約1150億円程度になる見通し。株式売却後も技術交流などの提携関係は維持する。
両社は2000年以降、戦略的提携契約を締結し、株式の相互追加取得や技術交流を進めてきた。一方で日鉄は、06年に5.04%保有していた株式を、16年には3.42%まで減らしていた。同社は今回の売却による25年3月期業績への影響を未確定としている。
日鉄は世界戦略で、成長が見込める米国やインドへの投資を進めている。特に米国ではUSスチールの買収を目指すなど大きく経営資源を割いている。半面、中国では電気自動車(EV)の市場拡大に乗り遅れた日系メーカーが苦戦していることを受け、7月には中国鉄鋼最大手・宝武鋼鉄集団傘下の宝山鋼鉄との合弁事業を解消すると発表した。
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