公明・石井新体制が発足=幹部若返り、党勢立て直し課題
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公明党は28日、定期党大会を東京都内で開き、山口那津男代表の任期満了による退任を受け、石井啓一幹事長(66)を新代表に選出した。公明代表の交代は15年ぶり。石井氏は今秋に見込まれる次期衆院選、来夏の東京都議選と参院選を「3大政治決戦」と位置付け、「断固として勝利し、新時代の揺るぎない党の基盤を構築していく」と決意を示した。
幹事長に西田実仁選対委員長(62)、後任の選対委員長に三浦信祐参院議員(49)を起用した。公明は国政選挙や統一地方選で集票力の低下が目立っており、全体的に若返りを図った新執行部で党勢の立て直しに当たる。
中央幹事会長は北側一雄氏から佐藤茂樹国対委員長(65)へ、政調会長は高木陽介氏から岡本三成元財務副大臣(59)へ代わった。国対委員長には佐藤英道元厚生労働副大臣(64)を充てた。
山口、北側両氏は党の内規で定める「定年」を超えており、それぞれ次の参院選と衆院選に立候補しない見通し。療養のため入院していた高木氏は衆院選不出馬が決まっている。
石井氏は記者会見で中堅登用の狙いについて「今後の党を担う人材を育てることだ」と語った。
◇石破氏、「縁」アピール
党大会には27日の自民党総裁選で選ばれた石破茂新総裁が来賓として出席し、「自公政権をこれから先も守っていく」と表明した。鳥取県知事だった父の故二朗氏が1971年に公明の支持母体である創価学会の池田大作名誉会長=昨年11月死去=と会ったとのエピソードも披露し、「縁」を強調した。
これについて石井氏は会見で「われわれの琴線に触れるあいさつを頂いた。自公の絆を深めたい」と応じ、信頼関係強化に期待を示した。
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