反捕鯨の容疑者、釈放求めデモ=日本製品、不買運動も―仏

国際・海外

【パリ時事】反捕鯨団体シー・シェパード(SS)創設者で、デンマーク領グリーンランドで長期間拘束されているポール・ワトソン容疑者(73)の釈放を求めるデモが23日、フランスの首都パリで行われた。日本は調査捕鯨を妨害されたとして国際手配し、身柄引き渡しを求めている。

パリ市役所前に大勢のデモ参加者が集結。「クジラの救助は犯罪ではない」と書かれたプラカードを掲げ、「日本は有罪、デンマークは共犯」とシュプレヒコールを上げた。一方、グリーンランドでは23日、ワトソン容疑者の勾留延長が決まった。

フランスは反捕鯨国で、ワトソン容疑者はマクロン大統領に政治亡命を申請。デモ参加者によれば、一部では抗議の意思表示で、日本製品の不買運動が始まった。パリ郊外に住む女性(60)は「日本は偉大な国なのに、残念。(今回の件で)イメージがとても悪くなった」と話した。

反捕鯨団体シー・シェパード(SS)創設者ポール・ワトソン容疑者の釈放を求めるデモの参加者ら=23日、パリ反捕鯨団体シー・シェパード(SS)創設者ポール・ワトソン容疑者の釈放を求めるデモの参加者ら=23日、パリ

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

時事通信ニュース