反捕鯨容疑者、パリの名誉市民に=「連帯の意思表示」で

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【パリ時事】フランス・パリのイダルゴ市長は3日、日本の調査捕鯨に対する妨害行為で国際手配されている反捕鯨団体シー・シェパード(SS)創設者ポール・ワトソン容疑者(74)に名誉市民の称号を授与した。市議会が昨年11月、全会一致で授与を決めていた。フランスは捕鯨反対が世論。

パリ市は狙いについて「連帯の意思表示。国際社会に強いメッセージを発信する」などと説明。ワトソン容疑者は市役所での授与式で「誇らしく、光栄に思う」と述べた。

同容疑者は昨年7月、デンマーク領グリーンランドで拘束。同年12月に釈放後は家族とフランスに住んでいる。日本は引き渡しを求めたが、デンマークに拒否された。

3日、パリのイダルゴ市長(左)から名誉市民の称号を授与される反捕鯨団体シー・シェパード(SS)創設者ポール・ワトソン容疑者(AFP時事)3日、パリのイダルゴ市長(左)から名誉市民の称号を授与される反捕鯨団体シー・シェパード(SS)創設者ポール・ワトソン容疑者(AFP時事)

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