自民支持の保守へ浸透図る=参政党・神谷代表インタビュー【25参院選】
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参政党の神谷宗幣代表は参院選を前にインタビューに応じ、保守基盤を念頭に自民党支持層への浸透を図る考えを示した。減税と積極財政で「内需を拡大させ、国を立て直す」と強調した。
―選挙の争点は。
経済政策だ。税と社会保険料が多すぎて国民生活が厳しくなっている。「国民負担率」の上限を35%にして使えるお金を増やしたい。食品に特化するなら、お米のクーポン券などを配ればいい。
―どのように政権を目指すか。
まずは国会内で存在感を示したい。次の衆院選が大きなポイントだ。衆参合わせて30~40議席が見込めるようになれば、政権構想という話になる。
―自公連立政権に入る可能性は。
われわれは与党に付くか、野党に付くかという発想で考えていない。そういう話が挙がったときは、私が勝手に判断せず、党員に判断してもらおうと考えている。
―他の野党との連携は。
(先の通常国会において)野党で連携できたことは評価している。自公政権のやり方ではいけないということだ。選択的夫婦別姓反対など、政策が合う部分で日本保守党や自民の保守派と協力すべきだが、解党して合流することは絶対にない。
―どういう層がターゲットか。
もともとの自民支持層に訴えを広げたい。参政がよく分からないという高齢者には「古き良き時代の自民だ」と説明している。1990年代までは、ある程度国が主導しながら国内で積極的に投資し、経済を成長させていた。
―キャッチコピーの「日本人ファースト」に込めた思いは。
一つは国民の暮らしを守ろうということだ。子どもの貧困や自殺も増えている。もっと日本人に気持ちとお金を使ってほしいという思いがある。もう一つは反グローバリズムだ。多国籍企業がルールを変え、日本の土地や会社が買われている。焦燥感と、なぜそれを政治は止めないのかという怒りと不満がある。
―外国人労働者の受け入れに慎重だ。
(労働力を)たくさん供給すると賃金は下がる。いまは供給過多で、もう少し絞れば賃金も上がり、技術革新や機械化も進む。
インタビューに答える参政党の神谷宗幣代表=6月30日、国会内
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