日本も国連総長に書簡=中国の主張「事実に反する」
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【ニューヨーク時事】日本の山崎和之国連大使は24日、グテレス事務総長に、高市早苗首相の国会答弁を巡る中国側の主張に反論する書簡を送った。中国の傅聡国連大使が21日にグテレス氏に送った書簡は「事実に反し、根拠に欠ける」と強調し、日本の立場を説明した。
山崎氏は書簡で、日本の防衛戦略の基本は専守防衛であり「集団的自衛権を行使できる状況を限定的に定義している」と指摘。「高市氏の発言もこの立場に基づく」として、「武力攻撃が発生していないにもかかわらず日本が自衛権を行使するかのごとき中国の主張は誤りだ」と訴えた。
また、中国などを念頭に「一部の国々」が不透明に軍事力を拡大し、力による現状変更の試みを続けていると表明。中国が最近「2国間の人的・経済的交流や水産品の貿易を萎縮させている」とも述べ、「自らの意に沿わない他国の発言や政策に威圧的な措置を加える手法は国際社会が反対すべきものだ」と言明した。台湾問題については「対話による平和的な解決を期待するという一貫した立場」にあると強調した。
ドゥジャリク事務総長報道官は24日の記者会見で「日中両国が対話によって現在の緊張緩和を図ることを期待する」と語った。
米ニューヨークの国連本部前に掲揚された国連旗=9月21日(EPA時事)
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