上野の双子パンダ、中国返還=来年1月、半世紀ぶり国内ゼロ―東京都
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東京都は15日、上野動物園(台東区)の双子のジャイアントパンダ、「シャオシャオ」(雄)と「レイレイ」(雌)について、2026年1月下旬に中国へ返還すると発表した。中国側との協定で、同年2月が返還期限となっていた。現在、国内で飼育されるパンダは上野の2頭のみで、ゼロになるのは半世紀ぶりとなる。
最終観覧日は26年1月25日、返還は同26~31日で調整中。都は中国側に対し、新たなペアの貸与を求めているが、実現の見通しは立っていないという。今月23日以降の観覧は事前申込制にする。
パンダが初めて来日したのは1972年。日中国交正常化を記念し、「カンカン」(雄)と「ランラン」(雌)が上野動物園に来園した。上野ではパンダが死んで不在となった時期もあったが、和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」などを含めると、日本国内での飼育は半世紀にわたって続いてきた。
返還されるシャオシャオとレイレイは2021年に上野動物園で誕生。都と中国野生動物保護協会が締結した協定に基づき、日中共同の繁殖研究が行われてきた。日本国内で生まれたパンダも所有権は中国側にある決まりだ。
国内飼育のパンダのうち、アドベンチャーワールドの4頭が25年6月に返還。残りは上野動物園の2頭のみになっていた。
2歳の誕生日を迎えた双子のジャイアントパンダのシャオシャオとレイレイ=2023年6月、東京都台東区の上野動物園
上野動物園のジャイアントパンダ「シャオシャオ」(写真右)と「レイレイ」=8日、東京都台東区(東京動物園協会提供)
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