ジムビーム、一部工場1年停止=トランプ関税影響か―米

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【ニューヨーク時事】サントリーホールディングス(HD)傘下のサントリーグローバルスピリッツは22日、バーボンウイスキー「ジムビーム」を製造する米蒸留所での生産を来年から1年間停止すると明らかにした。ウイスキーの需給が緩んでいるため生産調整に乗り出す。トランプ米政権が導入した高関税政策をきっかけに、各国・地域との通商摩擦が激化したことが痛手となった格好だ。

声明によると、停止するのは南部ケンタッキー州の蒸留所。サントリーは休止の間、「施設の改善に向けた投資を行う」と説明した。クラフトウイスキー蒸留所などの操業は続けるという。

今年に入ってから隣国カナダで米国産ウイスキーの不買運動が起きるなど、高関税政策は業界に暗い影を落とす。通商摩擦に加え、健康志向を背景としたアルコール離れも響き、売れ行きが鈍っている。

バーボンウイスキー「ジムビーム」(EPA時事)バーボンウイスキー「ジムビーム」(EPA時事)

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