中東情勢混迷でトリプル安=円160円台後半、株も下落―原油急騰、長期金利2.535%・東京市場

経済・ビジネス

30日の東京市場は、中東情勢を巡る混迷が深まり、円、債券、株のトリプル安となった。外国為替市場の円相場は一時1ドル=160円台後半と、約1年9カ月ぶりの安値水準を付けた。債券市場では長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時2.535%に上昇(債券価格は下落)。株式市場では日経平均株価の下げ幅が1000円に迫る場面もあった。

米国とイランの戦闘終結に向けた協議が停滞し、エネルギー供給の混乱が長期化するとの懸念から、29日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は急騰。米国産標準油種WTIは30日の時間外取引で一時1バレル=110ドル台を付けた。

このため、為替は「有事のドル買い」が優勢となったほか、エネルギーを輸入に頼る日本の貿易収支悪化観測も円売りを誘った。

円安進行を受け、片山さつき財務相は同日夕、「断固たる措置を取るタイミングが近づいている」と発言。政府・日銀による為替介入の可能性が意識され、円相場は一時159円台に急伸した。午後5時現在は160円14~15銭と前営業日比63銭の円安・ドル高。

日本相互証券によると、長期金利の2.535%は、新発10年債としては1999年2月以来、約27年ぶりの高水準。日銀の利上げが後手に回り、物価高が進むとの懸念も債券売りにつながっている。

株式市場でも、原油価格上昇による企業業績への下押し影響が意識され、幅広い銘柄に売りが出た。日経平均の終値は前営業日比632円54銭安の5万9284円92銭だった。

下落した日経平均株価の終値、円相場や上昇した長期金利を示すモニター=30日午後、東京都中央区下落した日経平均株価の終値、円相場や上昇した長期金利を示すモニター=30日午後、東京都中央区

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