南極条約会議、広島で開幕=国内32年ぶり、観光急増対策焦点

政治・外交

南極の平和利用を定めた南極条約の運用を議論する第48回協議国会議が11日、広島市で11日間の日程で開幕した。日本開催は1970年の東京会議、94年の京都会議に続いて3回目、32年ぶり。南極を訪れる観光客の急増を受けた環境保全策などで合意できるかが焦点だ。

米国、中国、ロシア、ウクライナなど約50カ国から政府関係者や研究者ら約400人が参加。12日に開会式を行い、議論を本格化させる。

国際南極旅行業協会によれば、2024~25年の観光シーズンに南極を訪れた観光客は約11万7000人で、30年で約15倍に増えた。観光客の活動の内容も多様化しており、会議では規制や管理の在り方が論点となる。

気候変動の影響で減少する絶滅危惧種、コウテイペンギンの保護や、各国の南極活動の透明性向上も議題となる。会議の意思決定は全会一致が原則で、合意形成は難航も予想される。

南極のパラダイス湾で群れをつくるジェンツーペンギン=2024年1月20日(AFP時事)南極のパラダイス湾で群れをつくるジェンツーペンギン=2024年1月20日(AFP時事)

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