長期金利、一時2.8%に上昇=インフレ懸念、円と株も売られる

経済・ビジネス

18日の東京債券市場では、インフレや財政悪化への懸念を背景に、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時、2.800%に上昇(債券価格は下落)した。日本相互証券によると、1997年5月以来、29年ぶりの高水準となる。

米国とイランの戦闘終結に向けた交渉が停滞する中、原油価格上昇を受けてインフレ加速への警戒感が強まり、米長期金利が上昇。これが世界的に波及し、金利上昇圧力が強まっている。日本では、高市早苗首相が18日に2026年度補正予算案の編成検討を表明。赤字国債を発行するとの見方から財政悪化懸念が一段と広がったことも債券の売りにつながった。

市場関係者は「債券を積極的に買う投資家はおらず、長期金利は上昇基調が続く」(外資系証券)との見方を示した。

世界的な金利上昇や原油高などへの警戒感から、円や株も売られた。東京外国為替市場では円相場が一時、1ドル=159円台前半に下落。政府・日銀が為替介入を実施した4月30日以来の安値水準となった。午後5時現在は158円90~91銭と前週末比46銭の円安・ドル高。

東京株式市場では、日経平均株価が一時、1000円超下落。終値は593円34銭安の6万0815円95銭だった。

上昇した長期金利、下落した円相場と日経平均株価の終値を示すモニター=18日、東京都中央区上昇した長期金利、下落した円相場と日経平均株価の終値を示すモニター=18日、東京都中央区

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