次期戦闘機契約、ようやく延長=英国の財政難影響

政治・外交

日本と英国、イタリアの各政府は3日、6月末で期限を迎えた次期戦闘機の共同開発計画(GCAP)の関連契約について、2027年末まで延長した。財政難に苦しむ英国が、6月30日に分担金86億ポンド(約1兆8500億円)を盛り込んだ防衛投資計画を発表したため。英国が拠出額を減らす可能性もあるとみていた防衛省は、まずは安堵(あんど)している。

契約は開発の司令塔となる日英伊の政府間機関「GIGO」と、機体設計を担う3カ国企業の合弁会社「エッジウィング」が締結した。共同開発はもともと、構想や設計、製造といった段階に応じ、複数年契約を繰り返す予定だった。だが、英国の投資計画策定がずれ込み、4月に結んだ初の契約はたった3カ月だった。

英国ではスターマー首相が6月に辞任を表明。防衛省からは「拠出を早く決めてほしい」「英国が減額するにしても、日伊でカバーできる額なのか」などと不安の声が出ていた。投資計画発表を知った同省幹部は「必要な額にはなっている」と胸をなで下ろした。

次期戦闘機は航空自衛隊のF2戦闘機の後継機。30年度中に実証機を飛行させ、35年の初号機配備を目指している。小泉進次郎防衛相は3日の記者会見で、「3カ国の官民で連携し、効率的な開発に取り組んでいく」と強調した。

記者会見する小泉進次郎防衛相=3日、国会内記者会見する小泉進次郎防衛相=3日、国会内

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

時事通信ニュース