欧州安定は日本の利益=同盟結束「盤石」―伊沢NATO大使・インタビュー
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【ブリュッセル時事】北大西洋条約機構(NATO)日本政府代表部の伊沢修大使は3日、トルコで7、8両日開かれるNATO首脳会議を前に時事通信のインタビューに応じた。トランプ米政権が欧州防衛への関与を縮小しても、欧州自身の防衛力強化で地域の不安定化は防げると指摘。「価値観を共有する欧州の安定維持は日本の利益でもある」との認識を示した。
対イラン軍事作戦などを巡り米欧間の亀裂が指摘される中、伊沢氏は、日常的にNATO関係者と接する立場から「NATOは盤石だ」との見方を示し、集団防衛を核とした同盟の結束は揺らいでいないと強調。首脳会議では防衛費目標の達成状況などが議題となるものの、加盟32カ国のトップが一堂に会し、NATOの存在感を国際社会に示すことが「何よりも重要だ」と訴えた。
日本とNATOの関係については「昔は対話だけだったのが、今は本当に一緒に働いている」と述べ、ウクライナ支援や防衛産業協力などを通じて結び付きが一段と強まっているとみる。6月から自衛官4人がドイツにあるNATOのウクライナ支援機関に派遣されていることにも触れ、現場で得られる情報や教訓は「日本の安全保障の強化につながる」と語った。
また、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障が不可分との認識がNATO内でも浸透していると説明。北朝鮮がウクライナに派兵し、中国も物資面などでロシアを支えていることが、欧州とアジアの安全保障の連動性を高めていると指摘した。その上で、力による一方的な現状変更を許せば「アジア太平洋地域にも好ましい結果をもたらさない」と述べ、日本がNATOなどと協力し、ウクライナ支援を続ける意義を説いた。
インタビューに応える北大西洋条約機構(NATO)日本政府代表部の伊沢修大使=3日、ブリュッセル
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