静岡知事、リニア容認表明=前任者反対から9年で決着―開業早くても36年以降

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リニア中央新幹線で唯一未着工となっている静岡県を巡り、同県の鈴木康友知事は7日、県議会終了後の全員協議会で着工容認を表明した。県とJR東海は18日、着工の前提である自然環境保全協定を締結する。水資源への影響などを懸念した川勝平太前知事による反対表明後、約9年続いた議論が事実上決着した。

鈴木氏は全員協議会で「JR東海にはリニア中央新幹線の整備と大井川の水資源など自然環境保全の両立を実施していくよう、正確な情報提供と丁寧な説明を引き続き求める」と強調した。JR側によると、完成には10年以上かかる見込み。年内に着工したとしても開業は2036年以降になるとみられる。

静岡工区は静岡市山間部の地下を走る8.9キロの区間。東京・品川―名古屋間(約286キロ)の建設工事は14年に始まった。

これに対し、川勝氏は工事により大井川の水量が減少することや、南アルプスの生態系への影響などを問題視し、17年10月、静岡工区の着工に反対を表明。20年には国土交通省が有識者会議を設置したが、川勝氏の態度は変わらず議論は行き詰まり、同社は目標だった品川―名古屋間の27年開業を断念した。

しかし、川勝氏は自身の不適切発言を受け24年5月に辞職。代わって就任した鈴木氏は「(リニアは)重要なプロジェクトと認識しているし、推進していく必要がある」と大きくかじを切った。

静岡県議会でリニア中央新幹線静岡工区の着工容認を表明した後、取材に応じる同県の鈴木康友知事=7日、静岡市葵区静岡県議会でリニア中央新幹線静岡工区の着工容認を表明した後、取材に応じる同県の鈴木康友知事=7日、静岡市葵区

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