ニチレイ障害、ハッカー集団が犯行声明=内部データ窃取か、出荷は全面再開へ

経済・ビジネス

サイバー攻撃に伴うニチレイのシステム障害を巡り、「RansomHouse(ランサムハウス)」を名乗るロシア系のハッカー集団が犯行声明を出したことが22日、分かった。ニチレイは、声明は把握しているとしつつ「攻撃の詳細は差し控える」とコメントした。グループ企業の取引先は約5000社と、影響は広範に及んでおり、今週中の出荷などの業務の全面再開を目指している。

情報セキュリティー会社S&Jの三輪信雄社長が、匿名性の高いインターネット空間「ダークウェブ」で声明を確認した。声明ではニチレイから盗んだとみられるデータの一部を提示した上で、流出を防ぎたければランサムハウス側に連絡するよう求めている。

ランサムハウスは身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウエア」を用いた攻撃で知られる。昨年10月にはアスクルがサイバー攻撃を受けシステム障害が発生した際も声明を出していた。三輪社長は「狙われる企業数が爆発的に増えている」との見方を示した。

ニチレイは13日に不正アクセスを確認。サイバー攻撃を受けたサーバーの一部には個人情報が保管されており、同社は対象者にメールや郵送で通知した。現時点で流出は確認されていない。

グループ企業の冷蔵倉庫の入出庫や冷凍食品の出荷業務に支障が生じていたが、17日から順次再開。外食産業やスーパーなども通常営業に戻り始めている。

販売メニューの制限や営業時間の短縮をしていた日本ケンタッキー・フライド・チキン(横浜市)は22日、全店舗で通常営業を再開した。冷凍食品が一部欠品していたイオンも正常化しつつある。

ニチレイのロゴニチレイのロゴ

「RansomHouse(ランサムハウス)」を名乗るハッカー集団が出した犯行声明(三輪信雄S&J社長提供)「RansomHouse(ランサムハウス)」を名乗るハッカー集団が出した犯行声明(三輪信雄S&J社長提供)

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