「はなのかみ方」でイグ・ノーベル賞=旭川医科大の故・海野教授

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【チューリヒ(スイス)時事】独創的でユーモラスな研究を表彰する「イグ・ノーベル賞」の授賞式が3日、スイス北部チューリヒで行われ、正しいはなのかみ方を考察した旭川医科大(北海道旭川市)の故・海野徳二名誉教授が医学賞に輝いた。日本人の受賞は20年連続。式典には同大の高原幹教授(56)が代理で出席した。

海野さんは「上手にはなをかむとはどういうことか」と疑問を持ち、14~48歳の15人を対象に鼻息の速度や量、耳にかかる負担を空気力学的に測定・分析。適度に息を吸い、左右片側ずつ勢いよく時間をかけてかむのが鼻水を排出する上で効果が高く、強くかんでも中耳炎になるわけではないと論文で結論付けた。

海野さんは東京都出身で、2022年に89歳で亡くなった。論文は1977年に共著で発表したもので、ほぼ半世紀ぶりにイグ・ノーベル賞事務局が「発掘」した。

かつて海野さんの指導を受けた高原さんは「海野先生は当たり前のことに真摯(しんし)に向き合い、科学的解明に取り組んだ」と回想。論文は「ユニークで先駆的」というだけでなく「学問に向かう先生の姿勢を物語っている」と話した。

このほか、卵でなく幼虫を産む珍しい胎生のゴキブリを調べ、メスの子宮で分泌される液体の結晶に牛乳の3倍の栄養があることを発見した日米、フランス、インドの国際チームに化学賞が授与された。

「イグ・ノーベル賞」の医学賞が旭川医科大の故・海野徳二名誉教授に授与され、授賞式に代理で出席しスピーチする同大の高原幹教授(中央)=3日、スイス・チューリヒ「イグ・ノーベル賞」の医学賞が旭川医科大の故・海野徳二名誉教授に授与され、授賞式に代理で出席しスピーチする同大の高原幹教授(中央)=3日、スイス・チューリヒ

旭川医科大の故・海野徳二名誉教授(同大提供・時事)旭川医科大の故・海野徳二名誉教授(同大提供・時事)

卵でなく幼虫を産む珍しいゴキブリのメスの子宮で分泌される液体の結晶(レオナルド・シャバスさん提供・時事)卵でなく幼虫を産む珍しいゴキブリのメスの子宮で分泌される液体の結晶(レオナルド・シャバスさん提供・時事)

「イグ・ノーベル賞」の授賞式に出席したレオナルド・シャバスさん(右)ら国際チームのメンバー=3日、スイス・チューリヒ「イグ・ノーベル賞」の授賞式に出席したレオナルド・シャバスさん(右)ら国際チームのメンバー=3日、スイス・チューリヒ

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