ニデック、「不健全な状態が定着」=品質不正844件認定―調査報告書

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モーター大手のニデックは4日、顧客の確認がないまま部材や工程、設計を変更するなどした品質不正問題に関し、外部専門家で構成する調査委員会の調査報告書を公表した。報告書は品質不正が2012年以降で844件あったと認定。原因について「業績、コスト低減や納期を含むさまざまな業務プロセス上のプレッシャーの中で、不適切な判断が積み重なった」などと分析し、「不健全な状態が定着していった」と指摘した。

調査委員長の伊丹俊彦弁護士は記者会見で「製造業の根幹に関わる領域で、この規模の不適切行為は極めて重大。会社は重く受け止め、改善策を実行していく必要がある」と強調した。

不正の内容は、顧客の承認を経ない設計変更などが95%を占めた。また、試験・検査結果の改ざん・捏造(ねつぞう)や検査・製造条件違反なども確認。役員や拠点長の関与、法令違反の疑いなどがある「重要品質事案」は60件含まれていた。このほか、産地表示の不正もあったという。

委員会は創業者の永守重信氏にもヒアリングを1回実施。報告書では同氏ら経営層の指示や関与は否定したが、「トップダウンで設定した目標の無理や矛盾を(現場に)負わせてきた」と指摘した。現経営陣に対しては、品質情報の一元管理や、不正について相談できる経路の整備を求めた。

ニデックも別途、記者会見を開き、岸田光哉社長は「極めて重く受け止めている。会計不正に続き多大な心配と迷惑をかけ、深くおわびする」と謝罪した。現時点で製品の安全性や過去の決算に影響する事案は確認されていないという。今後、社内処分も行う予定。

再発防止に向けて品質保証部門の改革に取り組む方針で、岸田氏は「生まれ変わるために風土、制度、プロセスの抜本的な改善を推進する」と訴えた。

ニデックの品質不正問題に関する報告書を公表し、記者会見する調査委員会の伊丹俊彦委員長(中央)ら=4日午後、東京都千代田区ニデックの品質不正問題に関する報告書を公表し、記者会見する調査委員会の伊丹俊彦委員長(中央)ら=4日午後、東京都千代田区

ニデックの品質不正問題に関する報告書を公表し、記者会見する調査委員会の伊丹俊彦委員長=4日午後、東京都千代田区ニデックの品質不正問題に関する報告書を公表し、記者会見する調査委員会の伊丹俊彦委員長=4日午後、東京都千代田区

品質不正問題に関する調査報告書が公表され、記者会見で頭を下げるニデックの岸田光哉社長=4日午後、東京都千代田区品質不正問題に関する調査報告書が公表され、記者会見で頭を下げるニデックの岸田光哉社長=4日午後、東京都千代田区

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