トルコでAI・地震人材育成=科技大が来月開校、戦略連携視野
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日本とトルコ両政府は10月、トルコの首都アンカラに「トルコ・日本科学技術大学」(TJU)を開校する。人工知能(AI)や地震災害などの分野で中核を担える専門人材を育成。日本側には教育・科学技術協力を、安全保障を含む戦略的な連携に発展させる狙いがある。
トルコは欧州と中東、アジアの結節点に位置し、日本外務省は「地政学上重要な地域大国」として重視する。20カ国・地域(G20)のメンバーで、伝統的な親日国でもある。
TJU設立は2013年に当時の安倍晋三首相とエルドアン首相(現大統領)が合意した。当初は原子力発電の人材育成を目的としたが、日本企業がトルコでの原発建設を断念したことなどを背景に見直した。設置場所でも曲折があり、合意から13年を経て開校に至った。
開学式は10月14日に現地で開かれる。大学を運営する理事会メンバーには、ノーベル化学賞を受賞した野依良治氏らが名を連ねた。
初年度はAIデジタル技術や地震災害科学を研究する博士課程(約20人)、環境工学や材料科学を学ぶ4年制の工学部(約80人)が開講。授業は英語で行い、日本語を必修とする。
来年10月には修士課程もスタートし、35年に全体で800人程度の学生の受け入れを目指す。東京科学大や筑波大、東京大地震研究所と連携し、合同研究を進めたり、TJUの学生を受け入れたりする方向。トルコの政府や企業に人材を送り込む想定だ。
高市早苗首相は米ニューヨークで22日にエルドアン大統領と会談。TJU開校も踏まえ、教育や経済、防衛の各分野で協力関係を深化させる方針で一致した。外務省幹部は「人材育成を通じてトルコの発展に貢献することで、将来にわたり経済安保上の結び付きを強化できる」と語る。
日トルコ首脳会談で握手する当時の安倍晋三首相(左)とエルドアン首相(現大統領)。科学技術大学設立で合意した=2013年10月、トルコ・イスタンブール(EPA時事)
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