中国、高市氏答弁「是正」求める=経済協力に意欲も―副首相らと会談・岩屋前外相

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【北京時事】中国訪問中の岩屋毅前外相は29日、何立峰副首相と北京の人民大会堂で会談した。前日には王毅共産党政治局員兼外相とも会談。中国外務省によると、王氏は昨年11月の高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁を念頭に、日本側に「指導者が台湾問題での誤った発言をなるべく早く是正することが必要だ」と要求した。

岩屋氏は日中友好7団体の一つである日本国際貿易促進協会(国貿促)の会長として代表団を率いて訪中した。国会答弁をきっかけに関係が冷え込んで以降、中国政府が日本の政治家との会談を公式発表するのは初めて。中国側には対中関係を重視する岩屋氏と会うことで、高市政権をけん制する思惑があるとみられる。

岩屋氏は29日、会談後に記者会見し、「中国は日本に事態改善の努力を促したいという考えがあるのではないかと感じた。日本政府には原点に戻る努力をしてほしい」と訴えた。

何氏は岩屋氏に「日本の一部政治家が台湾問題で中国側のボトムライン(譲れない一線)に挑もうとしている」と懸念を示した。一方、中国国営新華社通信によると、何氏は「中日両国は互いに重要な経済・貿易パートナーだ。一貫して日本企業の中国進出を歓迎している」とも述べた。

王氏は会談で、今年が極東国際軍事裁判(東京裁判)の開廷80年に当たると指摘した上で「歴史問題で正しい態度を取れないならば、未来に向き合い、切り開くことなどできない」と語った。現在の日中関係について「厳しい局面にある。正常化する必要がある」と強調した。

国貿促は過去に中国指導部との会談を重ね、日中外交の一翼を担ってきた。当初、今年6月に大型訪中団の派遣を予定していたが、会長だった河野洋平元衆院議長が直前に死去したため延期されていた。王氏は会談で、河野氏が「日本の軍国主義が犯した罪」に向き合った姿勢をたたえた。

日本側は閣僚や政治家が対話を模索している。赤沢亮正経済産業相が5月に中国江蘇省で王文濤商務相と、茂木敏充外相は7月にフィリピンで王毅氏とそれぞれ短時間言葉を交わした。国会議員では今月、超党派の日中友好議員連盟の若手議員が訪中している。

28日、北京で握手する岩屋毅前外相(左)と王毅共産党政治局員兼外相(中国外務省のホームページより)28日、北京で握手する岩屋毅前外相(左)と王毅共産党政治局員兼外相(中国外務省のホームページより)

中国の何立峰副首相(右)と会談する日本国際貿易促進協会会長の岩屋毅前外相=29日、北京の人民大会堂(代表撮影・時事)中国の何立峰副首相(右)と会談する日本国際貿易促進協会会長の岩屋毅前外相=29日、北京の人民大会堂(代表撮影・時事)

中国の何立峰副首相(左)と握手する日本国際貿易促進協会会長の岩屋毅前外相=29日、北京の人民大会堂(代表撮影・時事)中国の何立峰副首相(左)と握手する日本国際貿易促進協会会長の岩屋毅前外相=29日、北京の人民大会堂(代表撮影・時事)

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